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新潟分館

冬期休館しておりました新潟分館は三月より開館しております。
まだ肌寒い日が続いておりますが、お庭や玄関前の梅が咲き一歩ずつ春の歩みを感じます。
お庭の梅は老木で、かつて主屋二階の窓まで届いていたという枝はすっかりその背を縮めてしまっていますが、毎年しっかりと瑞々しい花を咲かせます。

さて新潟市會津八一記念館さんへ貸し出ししておりました作品が展示室に戻って参りました。
「坐忘」(ざぼう)の木額も、坐忘土縁に再び掲げられました。

沢海の伊藤家が別邸として取得し、のち分家の伊藤家が住まいとした新潟分館。
會津八一が晩年の十年間を過ごしたことでも知られています。
坐忘という名前は會津八一の命名。また刻者の田中泰阿弥は沢海伊藤邸の作庭を行った庭匠です。
茶の湯に深い造詣を持った泰阿弥によって、坐忘は土縁のにじりをくぐって庭の茶室「清行庵」へと通じるなど機能性と趣向を併せ持ったユニークな茶室となりました。

新潟分館ではもう三日間、座敷に南浜伊藤家の雛人形が飾られております。
また四月九日までは「写真展 1950年代の古町芸妓」も開催しております。
(新潟市中央区みなとまち文化推進事業「新潟・古町・花街 かつてと今とこれからと」展示6)

皆様のご来館をお待ちしております。

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by hoppo_bunka | 2017-03-28 17:08 | 新潟分館 | Comments(0)

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