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前庭は生きる教科書

清水園の入り口から門までの前庭には、強風が吹いた翌朝には、小鳥がたくさん餌をついばみにやってきます。
たぶん、シジュウカラだと思うのですが、(これまで鳥にあまり関心を持たなかったのです。)スーと飛んできて、ちょこちょこっと餌を探しては、ついばむ様子がかわいらしく、美しいなぁと見入っています。
ぷっくらふくらんだ冬のスズメも、珍しい鳥ではないけれど、ころころしていて可愛いです。
そんな小鳥たちの中に黒く大きなカラスが舞い降りてくると、大変!!追いやられてしまう!と心配するのですが、襲うわけでも、逃れるわけでもなく、それぞれが餌を探してトントンと思いのままに移動しています。
我が家の側では見られないのどかな光景に、潤沢な自然の一面を見る思いがしました。
でも、「のどかな」と見えるのは数分のことで、冬に暖かな日が差すのは珍しく、ほとんど冷たい雨風や雪、みぞれで凍えます。人も動物も植物も、厳しい寒さの中を生きていくのは、本当に大変で、だからこそ一瞬の日差しを受けて明るく輝く苔の緑に、命のきらめきを感じ、力が湧いてくるのでしょう。
阪神淡路大震災から25年が経ちました。「自然は美しい」と一言では済まされない脅威が自然にはありますが、自然の中で生きていくことは、命をいとおしむことこと、命のつながりを考えて生きていくことだと思うようになりました。
命も空気も愛情も、大切なものはみんな目には見えないから、五感をフルに使って大切な物を感じ取って生きていきたいと思いました。先入観で「嫌な鳥」と決めつけていたカラスを、これからは本当の自分自身の目で、見てみようと思いました。

前庭は生きる教科書になりました。

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清水園/ ひろ



by hoppo_bunka | 2020-01-17 15:09 | 清水園 | Comments(0)

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