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夜のお出かけ



 
さつまいもの美味しい季節になりました。
この時期になるといつも思い出すのは、子どもたちが幼い頃に一緒に読んだ絵本『いもぱくり』です。それはこんな始まりから。

 今日は「いもめいげつ」です。子どもたちはススキを取りに行き、お母さんはおいもを煮ています。そして、おいも、ススキ、リンゴや月見団子、ビスケットなどのお菓子を家の前に飾ります。
 そして、ひのみやぐらの上に、うれしい満月の昇る頃、近所のお友達が互いに集まって出かけます。今夜はよその家のお供えをこっそりもらってきてもいいのです。
 行く家々でおはぎがあったり、おまんじゅうがあったり、もうすっからかんに無くなっていたり、ノートや風船釣りがあったりで、とっても楽しく、その晩だけは、夜遅く表へ出て騒いでいても大丈夫なのです。
 この絵本は本当にうらやましくて、私も子どもたちも、こんなことが出来るところにいたかったなぁと話していたら、夫の両親は同じようなことは、子どもの頃、佐渡でもあったと教えてくれました。昔の田舎では、このように集落全体で子どもたちを楽しませ育んでいたのでしょうか。今のハロウィンに似ているような行事で、国は違っても、子どもたちの楽しむ行事は、どこかしら温かい共通点があるように思います。
 村はずれの一人暮らしのおじいさんが、おいもやフィンガーチョコやおせんべい、栗やカボチャ、、鉛筆など、たくさんの物を用意して子どもたちが喜ぶ様子を陰でニコニコしながらお酒を飲んで眺めているページを見ると、いいなぁ、こんな風に、子どもは地域みんなの子どもなんだなぁ、今はもうなくなってしまった、いい時代だったなぁと思うのです。

 夜のおでかけ。しかもお友達と。子どもの頃、私にとって、こんなにワクワクすることはありませんでした。皆さまはどうでしたか。
 
 夜のお出かけは、夜景を見ることでも、花火でも、お祭りの夜店でも、お盆のお墓参りですら、ワクワクするものでした。普段出歩かない時間帯に外にいることで高揚し、暗闇の中で灯りのある所は輝いていて、特別な場所に感じられました。夜店に売っている物なんて、みんな素敵に見えました。夜景や花火は見ていると、うっとりして、急に人恋しくなりました。お墓参りでは、提灯に移したロウソクの灯が消えないようにと、そろりそろりと歩きながら、帰ってからの御馳走や従妹たちと遊ぶことに思いを馳せました。どれもこれも心に残る楽しい思い出です。
 今年はコロナウィルスの関係で、そうした楽しみがほとんど奪われてしまいました。ようやく今、少しずつ、イベントも制限を設けながら復活してきました。日本の風物詩に関わる行事は、美しい思い出として、何年経ってもその時期になるとよみがえってくると思われます。特に両親や恋人や友達など、親しい方と共にした幸せな時間は。それは埋火のように、ある日生きる力を与えてくれることが、きっとあります。それが今年はほとんどなかった。そして錦秋の候となりました。
 夜のおでかけで、お楽しみになれることが、清水園でもあります。

 清水園では11月6日(金)・7日(土)の2日間、午後5時から7時までの2時間に庭園のライトアップを行います。
入園料は大人500円、小中学生は200円です。『街角こんぱす』の割引券を使うと、200円引きとなり、大人300円、小中学生は無料となります。地元新発田の多くの皆さまに美しい紅葉に浸る時を過ごしていただき、小中学生の皆さまには、この機会に秋の風情を味わう楽しみを体感していただきたいと考え無料といたしました。
 
 どうぞお一人でも御家族でも、お友達、恋人同士でも、夜のおでかけとライトアップされた庭園の美しさを味わいに、お出かけくださいませ。
 彼岸花のように、時季を違えず色づいてねと、庭の木々に毎日お願いしております。

 清水園/ひろ





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by hoppo_bunka | 2020-10-22 17:13 | 清水園 | Comments(0)

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