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にもかかわらず、笑う

 1月8日より、大雪のため臨時休園となり、14日より開園しましたが、園内至る所が雪の山で、景色が一変してしまいました。
7日に写真を撮った時には、凍り始めた池の中央の水の周りに行儀よくカモたちが並んでいて、「これから大雪になるらしいよ。どうする?」などと会議をしているように見え、雪はあってもほほえましいというか、和やかな景色に見えたのですが、今はカモたちの姿もなく、ただ凍りついた池が寒々と広がっています。
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 15日には敬和学園大学の学生さんがボランテイアで除雪作業に来てくださり、とっても心強かったのですが、昨日からまた雪が小止みなく降り続き除雪した上に降り積もって行きます。時折木々や屋根からたまった雪が下に落ちてきて、やっと除けたばかりの道を埋めたりします。その度に、せっかく今終わったと思ったのに、とがっかりしますが、屋根や木が潰れたり倒れたりしては、大変なことになるので、気を取り直してまた一から除雪を始めます。まだ、一月の半ばなのに、、、と思いながら、ふと小林一茶の俳句が頭をよぎりました。

 「これがまあ 終の栖か 雪五尺」

 苦労を重ねた上にやっと手に入れた一茶の家は、150㎝もの高さの雪に埋もれる豪雪地にありました。大自然の力に対し、なすすべもない人間の非力さ、無力さを味わいながら、どこか、にもかかわらず、自身を客観視して滑稽化する、ユーモアとペーソスを感じさせるこの句が、すれどもすれども終わらない雪かきをしている自分を、なぜか励ましてくれるような気がしました。

 苦しい時ほど、ガチガチに固まった心をクスリと笑わせてくれるような、ユーモアは必要だと思います。人は自分に合った方法でしか、深い悲しみを乗り越えていくことはできないけれど、にもかかわらず笑うことは、時折また一歩を踏み出すための小さな力を与えてくれるのではないかと思うのです。笑った瞬間に、確かに心は温かく明るくなっていますから。

 数分も経たないうちに、またまた降り積もってしまいました。オールリセットです。脱皮しない蛇は死ぬように、成長するためには、今まで身に着けたものを一度全部脱ぎ捨て一から出直す必要があります。蛇ではないけれど、成長しお客様を笑顔でお迎えできるように再スタートです。

 清水園/ひろ

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by hoppo_bunka | 2021-01-18 15:39 | 清水園 | Comments(0)

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