
電子機器が苦手です。というか、機械系は全て。仕事で使う時は、最低限、これだけはできるように、というレベルにかろうじて引っ掛かって使っています。パソコンもスマホもCDプレーヤーも。
それらは仕事をするにあたって、必要性があって、使い始めたものばかりです。興味をもって、積極的に使うようになったものではないため、利便性よりも、できない、わからない、といった心の負担の方が大きくて、それらを使うことや仕事を避けられるなら、避けたいと思っていました。
こうしてブログを投稿したり、Twitterをしたりすることも、個人的には興味がなかったので、実のところ、よくわからないまま突入してしまいました。ちゃんと勉強すれば良いのでしょうけれど、反射的に「苦手」という言葉が出てきて阻みます。最近新たに覚えなければならない仕事が出てきたこともあって、後回し、後回しにしていました。
そんな後ろ向きで、出来ない言い訳ばかりを探している自分は嫌だな、と思っていた時、読んでいた本の中に魔法の言葉がありました。
「CHANGE」(変わる)という言葉の中の「G」の文字の留めているものを外すと「Ⅽ」に変わり、「CHANCE」(好機)になる。という言葉です。
変わろうと思う気持ちを押しとどめようと杭を打たないで、杭をはずしてみると、それは好機に変わるというのです。
勉強もしないで、苦手なんて言うものじゃないと反省しました。
小学生の頃は、毎日が新しいことの出会いに溢れていて、新しいこと、初めてのことに、わくわくしました。わからない、したこともない事ばかりだったけれど、とにかくやろうとした。いつの間に、初めてのことに対して、向かって行くのではなく、後ずさりするようになっていったのでしょう。
新しい教科書、新しい教室、先生、友達。新しい服。文房具。靴。子どもの頃は、みんな、みんな、わくわくした。お正月だって。新しい年を迎える新しい自分に、期待し胸を膨らませていた。その思いは今だって同じ。年をとってしまったから、なんて思わずに、今日は自分の長い人生の中で、いちばん新しい日なのだから、わくわくして迎えよう、と思いました。
清水園に来て新しい自分をお庭に報告に行きました。空は明るく快晴で、新しい思いを祝福してくれるようでした。
事務所に戻り、「CHANGE」は「CHANCE」そう思いながらメール送信に取り掛かり始めた時、ずっと待っていたかのように、清水園のお問合せのメールの中の文字が立ち現われ、キュッと心をつかみました。
「wakwak」
清水園/ひろ