軽率な言動で、お客様を失望させてしまいました。ご指摘を受けるまで、気がつかない自身の鈍感さに、情けなく切なくなりました。これからなろうと目標にしている自分の理想とはかけ離れていて、現実は全くダメじゃないか、と自分でもがっかりし泣きたくなります。
それでも、切り捨てることなく、お声掛けをしてくださり、正してくださったことは、ありがたいことで、お気持ちに応えられるように自分を改善していかなければならないと思いました。
新年早々失敗からのスタートで、自分にがっかりしましたが、嬉しいことが今日は二つありました。
一つは清水園のお近くのお宅で行方不明になっていた猫が、無事見つかったとわかったこと。朝晩凍結する寒い日々が続いていましたので、飼い主の方は、どんなに心配なさっていらしたかと思いましたが、見つかって本当に良かったです。作事さんが猫の名前をずっと呼びながら探していて、姿を見かけ、飼い主さんに連絡し、捕獲に至ったそうです。
もう一つは、「結婚式の前撮りが入っていますが、お声掛けをしながらどうぞお回りください。」とご案内をしたら、「実は、私たちも来週ここで前撮りをするんです。今日はその下見に来ました。」と、とっても嬉しそうにお入りになったお客様がいらしたこと。
雪が舞う寒さの中で、幸せのお福分けをいただいたようで、心が温かくなりました。
この方のように、唇から発する言葉は、喜びや感動を与え、目は、世の中や人の美しさや尊さを捉え、それをお伝えできるようになりたい、と目指しているのですが、配慮の足りないことがたくさんあって、程遠い自分です。至らない点は、無かったことにしてしまいたい、心が疼くことばかりですが、手放すことなく心に留め置いておかなくてはいけない大切なことだと思います。
清水園の高木の中には、実が地に落ちて人に踏まれる時、ここぞとばかりにばらばらになり、踏みつけられて靴底にへばり付き、新たな場所で芽吹いたものもあったかもしれません。新しい地にしっかりと根をはって成長していった木の最初の姿を思い浮かべます。
雪が止みました。寒さは厳しいけれど、明るい空が広がる園内です。
清水園/ひろ