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場を創る力

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 冷たく降る雨を待ちわびているものもあります。ひっそりとした清水園には、心休まる静かな時が流れます。

 4月12日と13日(13日は強風のため中止となりました。)は、五十公野公園で、「ももクロ」のライブが開催されたため、前後を含めて4日間は大勢のお客様が来園されました。ファンの皆さまは、メンバーカラーの出で立ちや、グッズをお持ちなので、すぐわかります。そして、居合わせた多くの方が、交流を深めていらっしゃいました。ファンの「推しの力」というか、連帯感があるってすごいなぁ、みんなで幸せを創り出しているのだなぁと見ていて感じました。そして、リピーターの方がたくさんいらっしゃることが、見ていてわかりました。
 会場に行くことはできませんでしたが、報道で様子を知ることができました。ファンの方々の情熱も集結した、素晴らしいコンサートだったと思います。

 13日にご縁があって、北区市民茶会にお手伝いも含め参加してきました。お茶を習っていたのは、大学生の時でしたので、作法はほとんど忘れてしまい、お席に入る時はいつも緊張してしまいます。お茶は大好きなのですが、その緊張感が少し苦手でした。
 でも、その日入ったお席は、お正客の方のお話が場を和ませる温かな雰囲気を作り、本当に楽しいものでした。お軸やお花、お道具についてやお菓子、お天気などについて、亭主との掛け合いが楽しく、そして深く、伺って勉強になることがたくさんありました。
 最も学んだのは、お茶席は、おもてなしをする側だけでなく、訪れる側の心も合わせて創り上げていくものだということでした。
 ももクロのコンサートと同じです。感動は心の交流の双方向で創られていく。

 お正客は、他の流派の先生でしたが、周りの方から、「あの先生のお席は、本当に楽しくて、リラックスしてお茶を楽しめる。」と伺いました。もちろんお茶席ですから、適度な緊張感は生じます。でも、その場に居ることを心から楽しめる、お茶って良いなぁと味わえるのは、私が今まで参加したお茶席の中でも最高のものでした。心尽くしの極みとも言えるお茶席ですが、場の雰囲気を創るのは、価値ある設えではなく、最後は人なのだと感じました。心を込めて用意してくださった方に、招かれる方も同じくらいに心を込めて応えていく。くだけ過ぎず、節度ある中に込められた、相手への感謝や気配りは、その場にいるみんなを幸せにします。

 職場でも同じことが言えると思います。リーダーや年配者は、上機嫌でいることが義務で、そうすることによって、場の雰囲気は圧倒的に良くなり、個々の力を発揮するきっかけを生み出します。上に立ってみんなをまとめ、引っ張って行く方には、大変な苦労があることとは思いますが、生みの喜びは、苦労無くしては得られないものです。未熟なものには、手を差し伸べて、本人がまだ見えていない世界に到達するための道を佇まいで示してくださるのが、長と名が付く方々だと思います。
 
 私がお手伝いをした先生のお茶席には、中学生や高校生もお運びに入っていました。年配者の多いお茶席ですが、若い方がいらっしゃると、それだけで雰囲気が明るく、慈しむ雰囲気が生まれます。彼らはきっと、自分が大人になった時に、同じ様に年下の人たちに接することでしょう。文化はこうして小さな場所から、でも着実に、次世代に受け継がれていくのだと感じました。

 清水園では、今月の終わりに翠濤茶会が、来月には、第2回しばた城下町茶会、市民茶会と、お茶会が続けて開催されます。美しいお庭とともに、心休まる美しいひと時を、多くの皆さまが味わい、交し合うことができますように願いお迎えしたいと思います。
 上機嫌な皆さまのお力をお借りして。

清水園/ひろ

 



 


by hoppo_bunka | 2025-04-15 16:09 | 清水園 | Comments(0)

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