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カテゴリ:清水園( 510 )

双六はふりだしがある

子どもたちが小さかったころ、家族で遊んでとっても喜んだ冬の室内ゲームは、双六や福笑いでした。
その中でも特に好きだったのが、「人生ゲーム」という双六のゲームです。カルタや百人一首では大人にはなかなか勝てないけれど、双六や人生ゲームは振った賽の目によって勝負が決まるので、一番下の子どもは特に張り切り、周りの大人も、小さな子たちが勝って喜ぶ顔が見たくて、密かに上がりを願って駒の行方を追いかけていたと思います。
またたく間に子どもたちは大きくなり、家族で双六を楽しむこともなくなりました。そうした今、昔を思い出して、あの賑やかで、せわしなかった時期は、幸せがいっぱい詰まっていた、宝物のような時間だったと思い至ります。
人生で上手くいかないことが起きて、つまずいたり、辛い思いをした時に、自分を支えてくれるのは、そんな家族と過ごした小さな幸せの時間の思い出でした。切なくても、ゴールを前にふりだしに戻って、悔しくてもまたサイコロを振って不運を笑い飛ばした、あの家族の楽しい時間を思い出し、また頑張ろうと思って新しいスタートラインに立つことができました。

2月22日(土)清水園では、10:00~15:30の間、書院にて、「冬あそび」という室内で楽しめるイベントを開催します。
ご家族や、幅広い世代の方々に清水園を体験し、清水園で体験していただき、幸せな1日の一つに加えていただけたらと思っています。大勢のみなさまのお越しをお待ちしております。

双六はふりだしがある だからこそ皆楽しめる さあ踏み出そう
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清水園/ ひろ
 

by hoppo_bunka | 2020-02-17 13:49 | 清水園 | Comments(0)

プラスα

「日本のどこが一番好きですか。」
外国からいらした大学生のお客様がお尋ねになりました。
京都かな、奈良かな、北海道かな、と、いろいろ思い浮かべましたが、「やっぱり新潟です。」と答えました。
その方は、「私は東北です。あそこの人たちは、何なんでしょう。本当に温かい!」とおっしゃいました。日本が好きで、来日はこれで9回目。九州から北海道まで、いろいろな所をご旅行なさっているとのことでした。
「新潟もいいですよ。ここは、本当にきれいです。ゴミがない。そして、古いものがたくさんある。」そうおっしゃいました。歴史ある国からいらしたのに、「ここの古いものは本当に良い。」とほめてくださいました。
ずいぶん長く鑑賞された後、資料や新発田城や義士の肖像画などについてお尋ねになり、その後それまでの旅行地や本国の写真を見せてくださいました。
そして、またこれから大好きな東北に行くとおっしゃって手を振り駅に向かわれました。
美しい景色、異文化、歴史、美味しい食べ物、非日常の世界。旅行の魅力は数えきれないほどありますが、その魅力をさらにプラスα深めるものに、「人」の存在があることを大学生のお客様から教わりました。リピーターのお客様もいらっしゃいますが、一期一会となるお客様が大半の中、「温かい。」というお気持ちが心に残る園でありたいと願いました。
そして、美しく歴史あるこの清水園をいつも見られる幸せと、物言わぬ木々や建物に代わって、この素晴らしさをお伝えしたい気持ちがこみあげてくる、お客様からのお言葉でした。

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清水園/ ひろ


by hoppo_bunka | 2020-02-13 13:12 | 清水園 | Comments(0)

凛として生きる

ゲレンデにとっては待望の、通勤や出歩く人にとってはやっかいな雪が降り積もりました。
昨夜から今朝にかけての厳しい寒さに、水道管がところどころで凍結し、対処に追われました。
積もった雪は、パウダースノーで竹ぼうきでさっと振り払うことができます。屋根の雪も時折風が吹くと、サーっと舞い上がっていきます。
大変寒い日ですが、朝から雪景色を楽しみに、お客様がぽつりぽつりといらっしゃいました。
冬の木立は美しいというよりも、命の強さを感じさせます。吹雪の中、木はじっとその場に佇み動かないし、重くのしかかる雪をじっと受け止めていなければなりません。そして、もう限界で枝が折れそうと危ぶむ中、わずかな日差しが差し込むと、しなやかに枝を震わせ、雪を払いのけるのです。受け入れて屈せずに生きる。
生まれたら、ただ生きるだけ。そう諭されているような気がします。
雪の清水園は生きる強さを堪能いただけます。

なぜ生きるどう生きるなど考えず 冬木立つ凛として生きるや

清水園/ ひろ

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by hoppo_bunka | 2020-02-06 14:08 | 清水園 | Comments(2)

雨の日の贈り物

冷たい雨の降る日は、外に出かけるのは億劫になります。寒いし、汚れるし、気軽に出歩くことができません。清水園にいらっしゃるお客様もぐんと少なくなります。雪なら寒くても風情があるのにと、降り続く雨を恨めしく思っていました。
雨が少し止みかけた頃、年輩のご夫婦のお客様が来園されました。園内を回られて足軽長屋に向かわれようとした時、空がもたずに雨が降り出しました。
貸出用の傘を取られると、一つの傘に寄り添って入り、ゆっくりと手を組みながら長屋に向かって歩いていかれました。何かお話しながら、微笑みあって。冷たい雨が降る中だからこそ、組んだ腕の温もりがとっても暖かく感じられるのだろうなぁと思いました。見ている私も幸せのお福分けをいただきました。
幸せそうなお客様のお姿を眺めていると、こちらもうれしくなり、元気が出てきます。来園されるお客様は御家族であったり、お友達同士であったり、お一人だったりとさまざまですが、大切な方とご一緒に、または、大切な思いをもちながら、来園されるのだと思います。
人や何かを大切にしていらっしゃる方々だからこそ、その姿を見て、励まされたり、何かを自分も大切にしたいと思わされるのでしょう。
何かを大切にしたいと思ったときに、その気持ちの向く先に清水園があるのは、私どもにとっては、かけがえのない喜びです。
貸出用の傘で奥様を車まで送られたご主人は、傘を返された後、走って雨の中を車に向かわれました。きっとお客様自身は気付いていらっしゃらないと思いますが、私の心の中も、大切な人が次々に浮かんできて、いっぱいになりました。

清水園/ ひろ

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by hoppo_bunka | 2020-01-31 10:38 | 清水園 | Comments(0)

前庭は生きる教科書

清水園の入り口から門までの前庭には、強風が吹いた翌朝には、小鳥がたくさん餌をついばみにやってきます。
たぶん、シジュウカラだと思うのですが、(これまで鳥にあまり関心を持たなかったのです。)スーと飛んできて、ちょこちょこっと餌を探しては、ついばむ様子がかわいらしく、美しいなぁと見入っています。
ぷっくらふくらんだ冬のスズメも、珍しい鳥ではないけれど、ころころしていて可愛いです。
そんな小鳥たちの中に黒く大きなカラスが舞い降りてくると、大変!!追いやられてしまう!と心配するのですが、襲うわけでも、逃れるわけでもなく、それぞれが餌を探してトントンと思いのままに移動しています。
我が家の側では見られないのどかな光景に、潤沢な自然の一面を見る思いがしました。
でも、「のどかな」と見えるのは数分のことで、冬に暖かな日が差すのは珍しく、ほとんど冷たい雨風や雪、みぞれで凍えます。人も動物も植物も、厳しい寒さの中を生きていくのは、本当に大変で、だからこそ一瞬の日差しを受けて明るく輝く苔の緑に、命のきらめきを感じ、力が湧いてくるのでしょう。
阪神淡路大震災から25年が経ちました。「自然は美しい」と一言では済まされない脅威が自然にはありますが、自然の中で生きていくことは、命をいとおしむことこと、命のつながりを考えて生きていくことだと思うようになりました。
命も空気も愛情も、大切なものはみんな目には見えないから、五感をフルに使って大切な物を感じ取って生きていきたいと思いました。先入観で「嫌な鳥」と決めつけていたカラスを、これからは本当の自分自身の目で、見てみようと思いました。

前庭は生きる教科書になりました。

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清水園/ ひろ



by hoppo_bunka | 2020-01-17 15:09 | 清水園 | Comments(0)

満々と 墨たたへたる 筆初

1月4日(土)、清水園の書院にて「楽しい書道体験~書初め~」が行われました。
参加してくださったのは、小学校3年生から6年生までの8名の小学生のお客様。以前も参加してくださった方が多く、「沢海の本館でいつも参加していたので、こちらに来ました。」と訪れてくださったかたもいらっしゃいました。ありがたいです。
「何という字を書くか当ててください。」と指導者の職員がクイズを出すと、ピンと張りつめた空気が和んで、みんな職員の周りに寄ってきました。見つめる中、一画一画のびやかに書かれていくのは、書院の目の前にゆったり広がる池と同じように、ゆったりとおおらかな「大池」という二文字。
「これを3回書いてから、それぞれの作品作りにとりかかりましょう。」という声を合図に、書初めが始まりました。
一字書いては、「どう?」とお父さんを見上げるお子さん。それに対して「いいぞ、いいぞ。」と言うように、にこにこうなずきを返すお父さん。素敵な姿を拝見し、嬉しかったです。
自分らしさを思いっきり出し、それを受け止めてもらう幸せがこもった作品が、今書院に1月末まで展示されています。ご覧いただけると嬉しいです。

清水園/ ひろ


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by hoppo_bunka | 2020-01-06 10:51 | 清水園 | Comments(0)

お正月は和やかな趣です

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。皆さまにとって良い年となりますよう、お祈り申し上げます。

ご家族でお参りに行かれるのでしょうか、お子さんの弾んだ声が足音とともに聞こえて参ります。
雪雲に覆われた空が、それに反応して少し明るくなっていきます。
お正月がうれしくてたまらない、子どもの頃に味わった大切な気持ちを、忘れていました。
「新年」という家族総出で迎える大切な時期を、重んじ、味わって過ごさなければ、と思いました。
また、新しい年を寿ぎ、幸せな1年を願いながら、お客様をお迎えしたいと思いました。

今日の清水園はカモのお客様で賑わっていて、雪景色と違って、別の趣があり、見ていて和みます。
よろしかったら、見にいらしてください。皆さま楽しいお正月を過ごされますように。

二王子の初日差し込むそばひらをめぐり白鳥降り立つあした

清水園/ ひろ


by hoppo_bunka | 2020-01-01 12:33 | 清水園 | Comments(6)

来年も静けさの中、ご来園をお待ちしております。 

今年も残すところあと僅かとなりました。

大勢の皆さまからご来園いただき、またイベント等でもご利用いただき、誠にありがとうございました。

12月に入ってからは、紅葉も散り、空気もひんやりとしてまいりましたが、「このひっそりとした静寂な雰囲気も味があって良いですね。」とおっしゃったお客様がいらっしゃいました。

門をくぐって中に踏み込んでいくと、木々の呼吸に包まれ浄化されていくような気がいたします。冬の清水園は、自分との対話がじっくりできる場所でもあります。
また来年もご来園いただきますよう心よりお待ちしております。

12月27日より12月31日の間、清水園は休園となります。
新年は1月1日より開園。(1月、2月は水曜日休園ですが、1月1日は、開園しております。)

どうぞ皆さま 良いお年をお迎えくださいませ。
清水園/ ひろ
来年も静けさの中、ご来園をお待ちしております。 _e0135219_15332555.jpg







by hoppo_bunka | 2019-12-26 15:34 | 清水園 | Comments(0)

~清水園 書初めの御案内~

来年も清水園では『~楽しい書道体験~書初め』を開催いたします!

清水園職員(師範資格有)が、お手伝いしながら作品を完成させます。
(学校の宿題課題もOK)また、作品は後日、当園にて展示いたします。

★日時 2020年1月4日(土) 13:00~14:30

★場所 清水園「書院」

★参加費 こども400円、大人(高校生以上)900円
     (入園料含む)

★持ち物 書道道具 新聞紙1日分

★定員 15名 要申し込み 〆切1月3日(金)
     ※12月27日~31日は休園

★お申込み・お問い合わせ
    清水園 0254-22-2659

日本の伝統文化「書初め」をして、新たな気持ちで新年を迎えましょう!!
        
皆様のご参加をお待ちしております!
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by hoppo_bunka | 2019-12-08 13:19 | 清水園 | Comments(0)

清水園 ~庭園ライトアップ最終日~

清水園の庭園ライトアップは、本日が最終日となります。
ご来園お待ちしております。
16:30に一度閉園し、その後17:00~庭園ライトアップ開園、
19:00閉園です。

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写真/M氏より

by hoppo_bunka | 2019-11-10 15:49 | 清水園 | Comments(0)