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行き渡る温かさ

今日は朝から大荒れの天気で、強風が吹き荒れています。そんな中でも、通りを歩くお子さんたちは、元気いっぱい。外套も着ずに飛び歩いています。自然の中で伸びゆくもののエネルギーは、春を迎える手前が一番強く働いていると思いますが、人間も同じだなぁと、若い命の力に目が惹きつけられます。昨日の冬あそびでも、そんな命の輝きを見せてくださるお子さんがたくさんいらっしゃいました。
受付でおじいちゃんの分も自分のお財布からお金を出して払うお子さん。「お、払ってくれるのか。」とニコニコするおじいちゃん。おじいちゃんの先に立って、足軽長屋もじっくりと見学していかれました。「三つ編み編んでもらったの。」と嬉しそうに素敵な髪形を見せるお子さん。世界はみんな自分の味方、お友達です。どうぶつ将棋で大人と真剣勝負をするお子さん。大人より強く、大人に負けないことが誇らしい、そして早く大人になって色々なことがしたかった。そんな気持ちを思い出しました。お子さんたちがいらっしゃるまで、ゆるやかに音楽が流れていた書院が、にわかににぎやかになりました。お子さんたちの楽しむ姿を見ている周りに、うれしさも広がりました。
書院は遊びを提供してくださる方々の思いが行き渡る素敵な時空間になりました。
囲炉裏に赤く燃える炭火を見つめながら、daidaiさんの歌を聴くと、ゆったりと心が優しく温まっていきました。手作りの体験や販売品も、味のある愛らしい作品がたくさん並び、いくつでも欲しくなりましたが、私は布のマスクを買いました。今のこの時期にマスクのイメージは病気と結びついてどうしても悪かったのですが、花柄の丁寧に作られたマスクは少しも嫌なイメージがなく、逆に着けるのがうれしく、人にもプレゼントしたくなりました。
「おいしいですよ。」と薦めていただいた珍しいカラフルなお豆の詰め合わせも、煮たらそれぞれの豆の食感が楽しめておいしく、ハチミツも滑らかで、家族で「おいしい、おいしい。」とパンに塗ってぺろりといただきました。
自分では見つけられない素敵なものに出会えるのが、こうしたイベントに参加する特典です。素敵なものに加えて、それを提供される方の、ものに込められた大切な思いも伺うことができます。ご都合がつかずに今回お出でになれなかった皆さま、ぜひ次回はいらしてくださいませ。衝動買いをしてしまった「魔法の杖」もお見せいたします。

清水園/ ひろ




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# by hoppo_bunka | 2020-02-23 16:42 | 清水園 | Comments(0)

双六はふりだしがある

子どもたちが小さかったころ、家族で遊んでとっても喜んだ冬の室内ゲームは、双六や福笑いでした。
その中でも特に好きだったのが、「人生ゲーム」という双六のゲームです。カルタや百人一首では大人にはなかなか勝てないけれど、双六や人生ゲームは振った賽の目によって勝負が決まるので、一番下の子どもは特に張り切り、周りの大人も、小さな子たちが勝って喜ぶ顔が見たくて、密かに上がりを願って駒の行方を追いかけていたと思います。
またたく間に子どもたちは大きくなり、家族で双六を楽しむこともなくなりました。そうした今、昔を思い出して、あの賑やかで、せわしなかった時期は、幸せがいっぱい詰まっていた、宝物のような時間だったと思い至ります。
人生で上手くいかないことが起きて、つまずいたり、辛い思いをした時に、自分を支えてくれるのは、そんな家族と過ごした小さな幸せの時間の思い出でした。切なくても、ゴールを前にふりだしに戻って、悔しくてもまたサイコロを振って不運を笑い飛ばした、あの家族の楽しい時間を思い出し、また頑張ろうと思って新しいスタートラインに立つことができました。

2月22日(土)清水園では、10:00~15:30の間、書院にて、「冬あそび」という室内で楽しめるイベントを開催します。
ご家族や、幅広い世代の方々に清水園を体験し、清水園で体験していただき、幸せな1日の一つに加えていただけたらと思っています。大勢のみなさまのお越しをお待ちしております。

双六はふりだしがある だからこそ皆楽しめる さあ踏み出そう
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清水園/ ひろ
 

# by hoppo_bunka | 2020-02-17 13:49 | 清水園 | Comments(0)

プラスα

「日本のどこが一番好きですか。」
外国からいらした大学生のお客様がお尋ねになりました。
京都かな、奈良かな、北海道かな、と、いろいろ思い浮かべましたが、「やっぱり新潟です。」と答えました。
その方は、「私は東北です。あそこの人たちは、何なんでしょう。本当に温かい!」とおっしゃいました。日本が好きで、来日はこれで9回目。九州から北海道まで、いろいろな所をご旅行なさっているとのことでした。
「新潟もいいですよ。ここは、本当にきれいです。ゴミがない。そして、古いものがたくさんある。」そうおっしゃいました。歴史ある国からいらしたのに、「ここの古いものは本当に良い。」とほめてくださいました。
ずいぶん長く鑑賞された後、資料や新発田城や義士の肖像画などについてお尋ねになり、その後それまでの旅行地や本国の写真を見せてくださいました。
そして、またこれから大好きな東北に行くとおっしゃって手を振り駅に向かわれました。
美しい景色、異文化、歴史、美味しい食べ物、非日常の世界。旅行の魅力は数えきれないほどありますが、その魅力をさらにプラスα深めるものに、「人」の存在があることを大学生のお客様から教わりました。リピーターのお客様もいらっしゃいますが、一期一会となるお客様が大半の中、「温かい。」というお気持ちが心に残る園でありたいと願いました。
そして、美しく歴史あるこの清水園をいつも見られる幸せと、物言わぬ木々や建物に代わって、この素晴らしさをお伝えしたい気持ちがこみあげてくる、お客様からのお言葉でした。

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清水園/ ひろ


# by hoppo_bunka | 2020-02-13 13:12 | 清水園 | Comments(0)

御礼 設立74周年記念行事

北方文化博物館は、今年も2月12日の設立記念日を迎えることができました。

また2月11日の祝日には、「設立74周年記念行事」を開催させていただきました。おかげさまで例年より多くの方にお越しいただき、有難い限りです。4升のお餅を二回つきましたが、一部お餅が足りなくなってしまったお客さまには申し訳ありません。また来年もありますので、また遊びに来てくださいね。またぜひSNSで写真などをご紹介いただければと思います。

今日は3人もちつきの他、横越下芸能保存会の個性的な神楽が披露され、大広間はみな一体感をもって楽しい場になりました。非常に見ていて楽しい横越下芸能保存会さんの神楽ですね。団子まきでは当たり餅もつくり、ささやかなプレゼントをご用意しました。得られた方はどうぞ景品をご活用いただきたいと思います。

もちを通じて、米を集積してきた伊藤家そして新潟の文化を感じていただき、北方文化博物館の74年の感謝をお伝えさせていただきました。今日お越しくださったお子さんたちの時代に、また北方文化博物館がちゃんとしていられるように頑張って参りたいと思います。

いつも北方文化博物館に愛着をもってくださり、ありがとうございます。


伊藤家伝来三人餅つきの最後には、子どもたちの体験タイムも!

「もちもちでおいしい」お餅をついてくれました。

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大広間では横越下芸能保存会の皆様がお祝いの神楽舞を披露して下さいました。

このあと、館長、副館長と神楽舞のみなさんで団子まき(お菓子まき)を行いました!

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来年は75周年。みなさまのご来館をお待ちしております!




# by hoppo_bunka | 2020-02-13 10:59 | 本館のイベント | Comments(0)

凛として生きる

ゲレンデにとっては待望の、通勤や出歩く人にとってはやっかいな雪が降り積もりました。
昨夜から今朝にかけての厳しい寒さに、水道管がところどころで凍結し、対処に追われました。
積もった雪は、パウダースノーで竹ぼうきでさっと振り払うことができます。屋根の雪も時折風が吹くと、サーっと舞い上がっていきます。
大変寒い日ですが、朝から雪景色を楽しみに、お客様がぽつりぽつりといらっしゃいました。
冬の木立は美しいというよりも、命の強さを感じさせます。吹雪の中、木はじっとその場に佇み動かないし、重くのしかかる雪をじっと受け止めていなければなりません。そして、もう限界で枝が折れそうと危ぶむ中、わずかな日差しが差し込むと、しなやかに枝を震わせ、雪を払いのけるのです。受け入れて屈せずに生きる。
生まれたら、ただ生きるだけ。そう諭されているような気がします。
雪の清水園は生きる強さを堪能いただけます。

なぜ生きるどう生きるなど考えず 冬木立つ凛として生きるや

清水園/ ひろ

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# by hoppo_bunka | 2020-02-06 14:08 | 清水園 | Comments(2)

雨の日の贈り物

冷たい雨の降る日は、外に出かけるのは億劫になります。寒いし、汚れるし、気軽に出歩くことができません。清水園にいらっしゃるお客様もぐんと少なくなります。雪なら寒くても風情があるのにと、降り続く雨を恨めしく思っていました。
雨が少し止みかけた頃、年輩のご夫婦のお客様が来園されました。園内を回られて足軽長屋に向かわれようとした時、空がもたずに雨が降り出しました。
貸出用の傘を取られると、一つの傘に寄り添って入り、ゆっくりと手を組みながら長屋に向かって歩いていかれました。何かお話しながら、微笑みあって。冷たい雨が降る中だからこそ、組んだ腕の温もりがとっても暖かく感じられるのだろうなぁと思いました。見ている私も幸せのお福分けをいただきました。
幸せそうなお客様のお姿を眺めていると、こちらもうれしくなり、元気が出てきます。来園されるお客様は御家族であったり、お友達同士であったり、お一人だったりとさまざまですが、大切な方とご一緒に、または、大切な思いをもちながら、来園されるのだと思います。
人や何かを大切にしていらっしゃる方々だからこそ、その姿を見て、励まされたり、何かを自分も大切にしたいと思わされるのでしょう。
何かを大切にしたいと思ったときに、その気持ちの向く先に清水園があるのは、私どもにとっては、かけがえのない喜びです。
貸出用の傘で奥様を車まで送られたご主人は、傘を返された後、走って雨の中を車に向かわれました。きっとお客様自身は気付いていらっしゃらないと思いますが、私の心の中も、大切な人が次々に浮かんできて、いっぱいになりました。

清水園/ ひろ

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# by hoppo_bunka | 2020-01-31 10:38 | 清水園 | Comments(0)

2月11日(祝・火)設立記念行事のご案内

2/11設立記念行事のお知らせ〜

今年も来る2月11日(火・祝)、北方文化博物館の74周年設立記念行事として伊藤家伝来の「三人餅つき」を11時から2回ご披露します(11時と11時半)。つきたて餅は温かい汁物と共に振る舞います(小さなお子様には餅つき体験タイムもございます)。

その後、12時から「横越下芸能保存会」による神楽舞もご覧いただきます(雄と雌のお獅子に天狗も登場!)。
更に12時30分から「だんご撒き」(お菓子とお餅撒き)を大広間で行いますので、是非ともご来館ください!

また、今年も五角形の特製「合格もち」を先着“74名様”にプレゼント致します(※)。受験生の皆さんを応援する気持ちから文学の「文」、伊藤家当主が受け継いできた名前文吉の「文」をあしらった縁起物。職員が心を込めて手作り致します。お見逃しなく!
(※)引き換え券を9時から配布します。五角餅は、全てのイベント終了後に、配布する予定です。

今年も大勢の皆様と設立記念行事を楽しみたいと思います。ご来館をお待ちしております!!

◆日時 令和2年2月11日(火・祝)午前11時~午後1時(予定)

09:00 五角餅引換券配布開始
11:00 ご挨拶~三人餅つき(11時と11時半の2回)
     ~お餅と汁物の振る舞い
12:00 横越下芸能保存会の神楽舞
12:30 だんご撒き(もち撒き)
13:00 終了~五角餅引き換え

※振る舞い餅は無くなりしだい終了となります。ご了承下さい!
※一般に配布されているチラシでは終了時刻を14時としていましたが、13時予定に訂正させていただきます。ご了承ください。

~大地主伊藤家の遺構を守り伝えるため、昭和21年2月12日に北方文化博物館が誕生しました~
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# by hoppo_bunka | 2020-01-27 17:37 | 本館のイベント | Comments(0)

前庭は生きる教科書

清水園の入り口から門までの前庭には、強風が吹いた翌朝には、小鳥がたくさん餌をついばみにやってきます。
たぶん、シジュウカラだと思うのですが、(これまで鳥にあまり関心を持たなかったのです。)スーと飛んできて、ちょこちょこっと餌を探しては、ついばむ様子がかわいらしく、美しいなぁと見入っています。
ぷっくらふくらんだ冬のスズメも、珍しい鳥ではないけれど、ころころしていて可愛いです。
そんな小鳥たちの中に黒く大きなカラスが舞い降りてくると、大変!!追いやられてしまう!と心配するのですが、襲うわけでも、逃れるわけでもなく、それぞれが餌を探してトントンと思いのままに移動しています。
我が家の側では見られないのどかな光景に、潤沢な自然の一面を見る思いがしました。
でも、「のどかな」と見えるのは数分のことで、冬に暖かな日が差すのは珍しく、ほとんど冷たい雨風や雪、みぞれで凍えます。人も動物も植物も、厳しい寒さの中を生きていくのは、本当に大変で、だからこそ一瞬の日差しを受けて明るく輝く苔の緑に、命のきらめきを感じ、力が湧いてくるのでしょう。
阪神淡路大震災から25年が経ちました。「自然は美しい」と一言では済まされない脅威が自然にはありますが、自然の中で生きていくことは、命をいとおしむことこと、命のつながりを考えて生きていくことだと思うようになりました。
命も空気も愛情も、大切なものはみんな目には見えないから、五感をフルに使って大切な物を感じ取って生きていきたいと思いました。先入観で「嫌な鳥」と決めつけていたカラスを、これからは本当の自分自身の目で、見てみようと思いました。

前庭は生きる教科書になりました。

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清水園/ ひろ



# by hoppo_bunka | 2020-01-17 15:09 | 清水園 | Comments(0)